この記事では子供が汗疹になった時の一般的な治し方と正しい薬の選び方を紹介しています。
汗をかいたまま放っておくと、当然”汗疹(あせも)”になってしまいます。
特に子どもの場合は汗もかきやすいため、私たち親が汗疹のケアをしてあげる事が最も大切です。
また、赤ちゃんや幼児は大人と違って発汗量も多いですので、汗疹が出来てしまう可能性は高くなってしまいます。
そんな汗疹なのですが、実は自然治癒で治る汗疹、薬を塗った方がいい汗疹があります。
そのため、下手に強力な薬を塗ってしまわないように事前知識をつけておく事が大切です。
そこでここでは、
- 汗疹の3つの種類
- 汗疹に使われる薬について
- 汗疹の予防法
などについて紹介したいと思います。
Contents
汗疹の種類・症状・治療法
以下は汗疹(あせも)の種類をまとめたものです。
汗疹の知識として覚えておくといいですね^^
水晶様汗腺(すいしょうようかんしん)
【症状】
「白いあせも」とも呼ばれることもあります。
痒みや痛みなどの症状は特にはない場合が多いです。
【治療法】
酷くなることはなく、多くの場合自然治癒で治る場合が多いです。
紅色汗疹(こうしょくかんしん)
【症状】
一般的にあせもと呼ばれているものはこの紅色汗疹です。
熱感があり強い痒みがあります。
【治療法】
ステロイド外用薬での治療が多い(後述します)
深在性汗疹(しんざいせいかんしん)
【症状】
皮膚の深いところの汗管が詰まって起こります。
日本での症例はほとんどなく熱帯地方の高温多湿な環境下に居る人がなりやすいようです。
【治療法】
医療機関での診察を要します。
ステロイド系外用薬の種類について
ステロイド系に弱い・ふつう・強いの三種類のランクがあります。
そして子供の年齢や使用する部位によって薬の強さのランクが決まってきます。
因みに私の子供が処方された「キンダベート軟膏」は強さのランクでは「普通」でした。
※もし市販のステロイドを購入される場合は必ず薬剤師との相談の元購入しましょう!
出典元:https://汗疱治療.net/column13.html
子供のあせもの症状によって、使うステロイド外用薬は変わってきますがだいたいの場合「キンダベード軟膏」でほとんど治療できると思います。
しかし、症状がひどい場合には「リンデロン」などの強力な薬の塗布も必要かと思います。
必ず、医師や薬剤師の方と相談の上使用するようにしましょうね。
汗疹(あせも)はまず予防から
汗疹になってしまったらもちろん治療をしなくてはいけませんが、汗疹を予防する事も大切ですよね。
今回は汗疹の予防策として効果的なものを何点かまとめてみました。
- 適温適湿の涼しい環境での生活
- 汗をかいたまま放置をしない
- シャワーを浴びたり、濡れたタオルなどで汗を拭きとるようにする
- 服だけではなく下着もこまめに着替えるようにする
- 服を着る際には体が乾いてから着替えるようにする
- 汗を吸収してくれる木綿素材の下着や速乾性の高い衣類を着用する
- 乳児の場合はお尻が最も汗疹になりやすいのでおむつをこまめに取り換えてあげる
- 掻き毟った時のリスクを減らすために爪はきちんと切る
- ベビーパウダーの使用
※ベビーパウダーは汗を吸着し肌を乾燥せるものなので、汗疹時には使用を避ける方がいいです。
要は汗が肌についた状態を少なくするということですね。
夏など暑い季節は汗をかいて当然なのですが、上記のケアをすることで子供が汗疹になるのを最小限に抑得る事が出来るはずです。
是非、気を付けてあげましょう( ^∀^)V
そして昔から伝わる民間療法の中で、
・海に入ると汗疹は治る
・桃の葉が汗疹には効果的
だと言われていますが実際どうなのでしょうか!?
「海水の効能」と「桃の葉の効能」
海水は汗疹に効くのか?
昔は「海などの海水に浸ると汗疹が治り易い」と言われていました。
実はこれ、科学的な根拠はなく、肌がサラサラになったと感じるのは海水に浸かることによって余計な皮脂などが海水によって洗い流されただけなんです。
しかもアトピー性皮膚炎など肌に異常がある場合は逆に酷くしてしまう可能性があります。
桃の葉の効能とは!?
桃の葉にはタンニンなど殺菌や消炎作用などがある成分が含まれています。
その為、昔は「汗疹には桃の葉」というのが最もポピュラーでした。
昔は生や乾燥させたものを入浴剤として使っていましたが、最近は桃の葉が簡単に入手することが出来なくなりました。
最近は市販で売られている「あせもローション 桃の葉の薬」というローションが評判が良いです。
汗疹(あせも)になる原因
赤ちゃんや幼児にとって汗疹はまさにいや~な存在です。親からしても我が子が痛がってる姿を見るのは辛いですよね。。。
わが子の為にも汗疹の知識は少しでも付けておくことが大切です!
では、その汗疹になってしまう原因なのですが普段の生活で自然にかいた汗では、汗疹になる事はほとんどないのです。
しかし、どうしても夏など高温多湿の気候によっては長い間汗をかき続けてしまいます。
そして汗の出口に汗の中にある成分のほこりや垢などが詰まってしまってしまう事があります。
そして通常は汗腺を経由して出るはずの汗が外に放出できない為、皮膚の中にたまり炎症を起こしてしまいます。
そうなることで小さなブツブツになってしまうのです。
出典元:https://www.alba-pharmacy.co.jp/
子供は大人と比べて基礎代謝が高く必然的に汗を多くかいてしまいます。
汗腺(汗を分泌する線)の数自体は生まれてから死ぬまで変わらないのになぜ子供の方が汗の量が多いのでしょうか?
それは子供と大人の身体の表面積の違いが関係しています。
汗腺の数は生涯変わりませんが子供は大人よりも体が小さい為、汗腺の密度も高くなり汗をかいた時に大人よりもまとまった汗をかいてしまうのです。
うちの子も小さい頃はちょっと動いたりしただけで夏場なんて、服が汗でびしょびしょになってしまったものです。
しかも、足の裏なんてすごいですから子供の足の臭いがクサすぎるけど病気?なんて思ってしまったくらいです。
【体験談】一般的な汗疹(あせも)→紅色汗疹になってしまった!
一般的な汗疹(あせも)の症状でもある紅色汗疹ですが、大体の場合は軽めのステロイド外用薬で症状は改善されます。
だからと言って安易な気持ちでいると子どもの場合、寝ている間に掻き毟ったりして傷になってしまったり、最悪の場合は「とびひ」になってしまう事もあります。
なので子供の場合は完治するまで気を許すことが出来ません。。。
実際、数年前うちの上の子が夏場に腰からお尻にかけて紅色汗疹になった事がありました。
当時はすぐに治るだろうと思っていたのか薬を真面目に塗らなかった事があったのです。
数日後上の子が着替えをしている時に「お尻が痛い」というので見てみたところ汗と汗疹で皮膚が傷だらけになってしまっていたのです。
どうやら寝ている間に掻き毟っていた様なのです。
それからは単なる汗疹だと思わず、薬をこまめに塗ってあげました。
その甲斐もあってなんとか無事キレイなお尻に戻すことが出来ました( ^∀^)
因みにその時にかかり付けの病院で出されたステロイド外用薬は『キンダベード軟膏』というもので、大人でも子供でも使う事の出来るオールマイティな軟膏でした。
我が家は皮膚のトラブル時は決まってこれを使用しています。
やはり薬の力は凄いです!
うちの子の場合は大体2、3日でほぼ完治することが出来ました^^
しかし、先ほども紹介しましたがステロイド系の外用薬は色々と細かく分類されているので、
「良く分からないけど使っている。。。」
こんなことのないように医師の判断のもと使用するようにしましょう。
また、汗疹がデキやすい時期は同時に熱中症にもなりやすい時期ですのでお子さんの動向には特に気をつけて下さい。
あとがき
汗をかく事は生きていく上では非常に大切な機能なのですが、子供の場合汗のかき過ぎによっては皮膚のトラブルに繋がる場合があります。
その為、日ごろからのスキンケアは非常に大切になってきます。
また、赤ちゃんのいるご家庭の方は赤ちゃんの汗疹(あせも)予防対策やスキンケア方法を知っておくと◎です!
あせもは一過性のものでもありますので、正しい知識と正しいケアをすれば必ず治ります。
しかし、汗をかきすぎる場合は多汗症の可能性もあるかもしれません。
単に「代謝がいいだけだろ〜」って思っている人は知識を入れ間違えていますので注意した方がいいです。
そんなに単純なものではないからです。
ぜひ正しい知識を知っておきましょう!
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