最近やたらマイコプラズマ肺炎と言う言葉を耳にするようになりました。マイコプラズマ肺炎の症状は普通の風邪とは少し判断しにくいものがあります。
マイコプラズマ肺炎が流行っている時に自分の子どもが咳をしていると「もしかしてうちの子までマイコプラズマ肺炎!?」と思ってしまう事があります。
かつては4年に1度の割合で流行していたため通称「オリンピック病」とまで言われたぐらいです。
そこで今回は、子供がマイコプラズマ肺炎に感染した時の症状や予防法について焦点を当ててみましたので参考にしてみて下さい。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は細菌性の呼吸器系感染症であり、マイコプラズマ菌に感染すると2~3週間ほどの潜伏期間の後に発症します。感染経路としては、主にくしゃみや咳などの飛沫により感染します。
そして多くの場合、5歳~12歳くらいまでの若年層に流行する特徴があります。しかし、最近では30歳前後の大人にも感染することがあり年々患者数が増加傾向になっているといった事実があります。そういえば私の友人も先日、
「マイコプラズマ肺炎になってしまって会う事が出来ない。。。ごめん」
と言ったメールを貰ったことがありましたが、まさか30歳過ぎてもマイコプラズマ肺炎を発症するとは思いませんでした。しかも、このマイコプラズマ肺炎ですが何度も発症してしまう事で薬に対しての耐性が付いてきて処方薬が効かなくなるんだそうです!(医師談)
まさにウイルスの恐怖です。ではマイコプラズマ肺炎の主な症状はどのようなものなのでしょうか?
マイコプラズマ肺炎の症状と治療法
マイコプラズマ肺炎は肺炎なのに風邪とよく似た症状なのです。そのため発見が遅れ症状が酷くなってしまうパターンも少なくないんです。
マイコプラズマ肺炎の症状
- 喉の痛み
- 37℃~39℃の発熱
- しつこく乾いた様なカラ咳
- 鼻水や鼻詰まり
- 吐き気、嘔吐、下痢のような消化器官への影響も出る
- 呼吸がしにくくなり呼吸困難になる事もある
確かにこれだけを見ると非常に風邪の症状に似ていますよね。マイコプラズマ肺炎は乳幼児に感染しても風邪程度で治まりますが、児童(5歳~12歳ぐらい)に感染すると肺炎を起こします。
同じように大人がマイコプラズマ肺炎に感染しても肺炎を起こしてしまう可能性があります。その為、わが家では家族一同でマイコプラズマ肺炎には特に気を付けています。
そしてマイコプラズマ肺炎に感染するとまず、初めに発熱や頭痛が約3日程度続き、2日ほど遅れてから咳が出だします。そしてその咳が段々と強みを増し、マイコプラズマ肺炎の特徴の一つ、皆が寝ている時間帯(夜中~明け方)によく咳が出ます。
これは一つの目安になると思います。
熱や頭痛は1週間ほどで徐々に回復していきます。その反面、咳だけは最悪の場合、1か月とかなり長引く場合がありますのでこれもマイコプラズマ肺炎の特徴と言えます。
マイコプラズマ肺炎の治療法
マイコプラズマ肺炎の治療法としましてはマクロライド系の抗生剤を使用します。しかし、近年このマクロライド系抗生剤が効かないマイコプラズマ肺炎が増えています。
最近ではテトラサイクリン系抗生剤などの他の抗生剤を使用することもあります。
マイコプラズマ肺炎の予防法
- 人ごみは避け、どうしても行く場合はマスクを着用する
- 普通の風邪同様手洗いうがいは必須
- 家庭内感染の恐れもあるのでマイコプラズマ肺炎の患者とは一緒に寝るのを控える
これらを見てもわかることなのですが、いたって普通の予防法です。ということは、マイコプラズマ肺炎以外の流行している病もこれらの方法でほとんどの場合予防することができるということですね。
まとめ
マイコプラズマ肺炎は潜伏期間が長いためなかなか気づくことが難しいです。しかし、日ごろからの感染予防で防げる部分もたくさんあるので、普段から予防には留意したいものですね^^
もしかしたら「マイコプラズマ肺炎かも!?」と思ったら、自力で治そうとせず素直に病院へ行くようにしましょう。
レントゲンを撮ってみると一目瞭然ですので病院で診察してもらうとすぐに分かります。
もしマイコプラズマ肺炎と診断された場合は医師の指示に従って適切な処置をしてもらう事が完治するための最速の選択です!また、マイコプラズマ肺炎とは別に、咳はするけど熱はない。。。そんな時もあるかもしれません。
次のページではそんな症状に備えるためにも咳の裏側に隠された病を色々紹介してみました。