この記事では子供の咳が止まらない!熱はないけど病院は何科に行けばいい!?という内容を紹介しています。
「子供の咳が止まらない!」
そんな時は、いくつかの原因があります。
- 急性・慢性の咳の可能性
- 自律神経が関係している可能性
- 乾燥、ハウスダストの可能性
- 呼吸器系の感染症の可能性
などが主に咳が止まらない時の原因とされています。
しかし、
さっきまで咳き込んでいたのに、急に咳が止まったりなど、不思議なこともありますよね。
上記で紹介した原因の可能性、また原因が良く分からない場合でも、まずは、
「かかりつけの小児科」
に連れて行ってあげるようにしましょう。
逆に、
子供の熱が40度の高熱なのに手足が冷たい場合は対処法を間違えると大変なので注意して下さい。
そしてこの記事では、
- 子供の咳が夜に酷くなる理由
- 自宅でも簡単に出来る!咳を止める方法
- 感染症による咳の種類と症状
などについて”かかりつけの医師”、看護師の母に教えてもらったことを元に、経験を交えて紹介したいと思います。
Contents
子供の咳が夜に酷くなる理由とは!?
まず、咳が夜にひどくなる理由です。
そもそも、夜に止まらない程の咳がいきなり始まるという事はないと思います。どういうことかというと、咳が出始めた頃の日中は「コンコン」程度だった。
しかし、
日に日に「ゲホゲホ」「ゴボゴボ」という咳に変化しているのではないかと思います。これは、子供の咳が長引いているという事です。
子供は大人より気道の抵抗力が弱いので炎症を起こしやすいのです。
つまり、
炎症が起こっている気道は敏感なので、咳が長く続いてしまい、また、子供は痰きりも上手に出来ないので、これも気道を刺激してしまう一因となるのです。
その為、
敏感になっている子供の気道はちょっとした事で咳を出すようになります。例えば酷い場合、
- 空気が乾燥してたり
- 空気が冷たかったり
等ちょっと走ったりしただけでも咳が出てしまうことがあります。
子供の咳が出始め長引く理由の一つは気道にあるという事ですね。
子供の咳はどれくらいで「長い」という!?
咳が長く続いている。
と説明することがあると思いますが、どれくらいの期間が「長い」というのでしょうか?
実は咳が続いている期間の違いで、急性の咳か慢性の咳かも分類できます。
- 1~3週間未満で落ち着く咳・・・急性の咳
- 8週間以上続く咳・・・慢性の咳
そして、急性と慢性の間の期間の咳は遷延性(せんえんせい)の咳といって、読んで字のごとく長引く咳のことです。要は、3週間以上続いている咳は咳が長引いていると考えてOKです。
子供の長引く咳については分かりました。では、なぜ夜に咳がひどくなるのか!?ということ。
なぜ夜に咳がひどくなるのか!?
子供の咳が夜にひどくなる原因の一つに自律神経があります。
自律神経は「体を活動的にさせる交感神経」と「リラックスさせる副交感神経」からなっています。
簡単に言うと、
- アクセル役が「交感神経」
- ブレーキ役が「副交感神経」
と表せます。日中は交感神経が活発に働くので、気管や鼻の粘膜などは緊張して拡がっています。そのため、鼻水や痰を出しやすかったり、咳の症状もあまりでなかったりします。
しかし、
夜には副交感神経が活発になるので、日中活発だった気管や鼻の粘膜などの働きは抑えめになります。
そのため、日中とは逆に鼻水や痰も排出しにくく溜まりやすくなってしまうのです。また、夜になると粘液の粘りが溜まることでより強くなるのです。
大人なら寝ていながらでも鼻水や痰をうまく流しだすことができますが、痰きりがうまく出来ない子供は夜間に咳き込んでむせてしまう訳ですね。
ってか夜に咳がずっと止まらないと子供がかわいそうですよね!
痰がからんで息ができないんじゃないか!?と親も気が気ではありません。
そこで次は家庭でも出来る咳を止める方法を紹介したいと思います。
家庭でも出来る!子供の咳を止める方法
家庭での子供の咳を止める方法として代表的なのが、
1)室内の乾燥を防ぐ方法
2)室内の空気をキレイにする
3)水分を取らせる
というのが最も簡単で咳を止める方法として挙げる事ができます。
1)室内の乾燥を防ぐ方法
これは咳を止める方法というよりは咳をしないようにする方法になります。
加湿器があればよいですが、ない場合でも、
- 洗濯物を干す
- 湿らせたタオルを干す
これだけでもOKです。要は室内が適度な湿度に保たれていることが重要です。私たちも経験ありますよね。乾燥がひどいと喉がイガイガします。
実は寝ている間も同じなんですね。
元々夜間、働きが鈍っている粘膜は粘液が分泌されにくく、それに加え室内が乾燥していると余計に鼻や喉など気道の粘膜は乾燥してしまいます。
そうすると咳も出るし、細菌やウイルスも乾燥した粘膜に付着してしまうしと全くいいことがない…というわけです。
また、
室内の湿度を保つだけでなく、ガーゼのマスクをして寝ると自分の息で鼻や口が湿った状態になるので乾燥を防げますのでおすすめです。
※外出用の不織布マスクは子供は嫌がる事が多いのでガーゼタイプがオススメです。
とはいえ、
咳がひどい時はマスクをつけると子供は余計に息苦しくなってしまうかもしれないので、そこは様子を見てください。
2)室内の空気をキレイにする
次に室内環境でいうと空気をきれいにしておくことです。
空気清浄機を使用したり、布団もこまめに掃除をしておくことでハウスダストなどによる咳き込みは防げます。また、
- 寝ていて咳き込んだ場合は、起こして座らせてあげる
- 寝るときの子供の体勢は、喉に落ちた鼻水が流れるように、上半身を高めにしてあげる
などの対処法も役に立つと思います。
我が家ではバスタオルを丸めて頭から肩甲骨あたりまでひいてあげます。そうすると、ちょっと上半身を起こした状態になりますよね?これで寝入るときはすんなりです。
でも、子供って寝相が悪いです。
咳が出だしたなと思ったら、バスタオルから頭だけが落ちた状態だったり・・・それじゃぁ流れをよくするどころか、「逆流しちゃう~!!」みたいになってます。
こういった場合はこまめに子供の体勢を整えてあげます。
正直、親もあまり寝れませんが、子供が何回も苦しむ姿を見るよりは全然いいですよね。それでもダメな時は抱っこして寝るのが一番!と小児科で教わりました。
関連記事:子供の寝相が悪い原因って何!?すぐに出来る簡単な対策方法!
3)水分を取らせる
あとは、今出ている咳を止めたい時は、水分を取らせてあげましょう。喉が潤うことで咳がおさまることが多いです。
水やお茶、なんでもOKです。
子供が飲めそうなものを少しずつ、むせないように飲ましてあげると良いです。
4)我が家の秘密兵器
我が家では「おばあちゃんの知恵」として、大根を1cm角に切ったものをはちみつにつけておいて、咳がひどいときはそのシロップを大さじ1杯程度飲むように昔から言われています。
大根に蜂蜜?ってなりますが、大根の味はほとんどしないので大丈夫です。はちみつがちょっと薄まった味です。はちみつには、
- 炎症を抑える成分がある
- 抗菌作用がある
- 鎮咳効果がある
とよく言われています。
ただし、1歳未満にははちみつは危険なので与えてはいけません!!
それでもどうしてもダメな時、我が家は「咳止め薬」に頼ります。病院で処方されているものですが、やっぱり30分もすれば効いてきます。
でも、
3週間以上も咳が続いたり、夜に苦しむほどの咳をする場合、
「本当に自律神経の問題なの?」
「実はなんか病気なんじゃないの?」
って思いますよね。
実は、咳と呼吸器系の感染症によって咳が長引いている場合もあります。
次のページでは「咳と呼吸器系の7つの感染症」について説明します。