この記事では子供の熱が下がらない! 一週間続くけど考えられる病気と原因は?について紹介しています。
子供が熱を出すと親なら誰しも心配になりますよね。
我が子もしょっちゅう熱を出しては、その度に私はドキっとしてしまいます。
というのも、2歳の頃、熱が1週間近く下がらなかった事があったのです。
日中は若干下がるのに、夜中になると上がって、また翌朝は少し下がるという状態が一週間近く続いたことがあったのです。最初は、
「いつもの風邪かな!?」
と軽く考えていたのですが、熱が全く下がらないのです。
小さな子供は熱が続くと食事はもちろん、水分もほとんど取れず、徐々に衰弱していきます。
我が子の場合は結局、風邪ではなく、肺炎でした。
それに合わせたお薬を飲んだり、脱水気味だったので点滴をする事で、今までのは何だっただろうって思ってしまうほど回復しました。
実は、風邪にしては長引く熱の場合、風邪ではなく、何か病気である場合が多いのです。
そこでこの記事では、子供の熱が一週間続く場合の考えられる5つの病気と原因についてご紹介します。
Contents
子供の熱が下がらない!その1:インフルエンザ
まず冬から春にかけて、高熱が出た場合はインフルエンザを疑いますよね。
インフルエンザはみなさんご存知だと思いますが、インフルエンザウイルスに感染することで、
- 急な高熱
- 関節痛
- 倦怠感
- 頭痛
- 咳や喉の痛み
- 下痢
- 嘔吐
などの症状があります。
最近はインフルエンザワクチンの接種や抗インフルエンザ薬を処方してもらうことで症状の悪化を防げるようになりました。
子供が保育園や幼稚園、小学校に通っていれば、周りでインフルエンザが流行っているかどうか情報があります。
流行っている時期に熱が出れば、病院に行ってインフルエンザの検査をしてもらいます。
インフルエンザと診断されれば、適切な処置を受けることで長期間熱が下がらないということは少ないかと思います。
私が子供の頃は冬場に高熱が出ればインフルエンザと診断され、特にこれといったお薬はなく、ただただ熱が下がるのを待っていた記憶があります。
そのため長期間熱が続きました。
我が子も数年前、流行に乗ってしまって、インフルエンザになったのですが、タミフルを処方され、あっという間に回復しましたよ。
なので普段の風邪の熱よりスッキリしていました。
そんなインフルエンザは予防することが一番です。是非、効果的な予防法を実践しましょう!
子供の熱が下がらない!その2:マイコプラズマ感染症
マイコプラズマという名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
これはマイコプラズマニューモニエという細菌によって引き起こされる病気なのです。
流行は秋から春にかけてと言われていますが、一年中感染する可能性があるのです。
また、感染は5〜10歳の子供に多く、7〜8歳がピークだそうです。
マイコプラズマ感染症の症状は、
- 熱
- 痰の絡んだ激しい咳
- 喉の痛み
- 頭痛
- 倦怠感
などです。熱自体は数日で下がる場合が多いのですが、中には一週間以上続く場合もあるそうです。
そして、マイコプラズマ感染症の場合はしつこい咳があるかどうかが見極めポイントにもなるそうです。
そのまま放置しておくとマイコプラズマ肺炎になり、入院が必要になることもありますので気を付けましょう。
子供がマイコプラズマ肺炎に感染した時の症状や予防法について!
子供の熱が下がらない!その3:肺炎
子供の長引く熱があると、真っ先に疑う病気の一つが肺炎ですよね。
肺炎は様々な細菌やウイルスなどによって肺自体が炎症を起こしている状態のことをいいます。
肺炎の特徴は、
- 長引く熱
- ひどい咳
- 粘着性の高い色付きの痰
- 胸の痛み
- 呼吸困難
が挙げられます。マイコプラズマ感染症もそうでしたが、熱とひどい咳があれば肺炎が疑われます。
肺炎は胸部レントゲンですぐ分かり、正しく治療をすればきちんと治ります。
しかし、まずは病院に行くことにしましょう。
子供の熱が下がらない!その4:麻疹
麻疹の原因は麻疹ウイルスで、非常に感染力が強いのです。症状は、
- 咳
- 鼻水
- 目やに
などの症状と共に発熱します。これだけだと風邪?なんて思いますよね。
ただし、麻疹の発熱は2〜4日ほど続いたあと一旦下がりますが、その後39℃以上の高熱が3〜4日続き、全身に発疹が現れるという特徴があります。
そして合併症として肺炎や脳炎などがあり、とても危険な病気なのです。
10年近く前に、大流行しませんでしたか?実は私もこのとき熱がダラダラとずっと続いていました。
風邪にしては長引き過ぎだと心配していたところ、麻疹流行のニュースにドキっとしましたが、私は花粉症からの急性副鼻腔炎でしたが。。。
この麻疹、風疹と混合でMRという名前で予防接種ありますよね。
1歳頃から第1期、年長になったら第2期を接種しましょうというものです。
麻疹は予防接種をすることで95%以上、免疫抗体を獲得できると言われています。
そのため、1歳頃に予防接種を受けてるかどうかが、熱の原因に麻疹が入るかどうかの判断材料になりますね。
ちなみに、第2期は予防接種ラッシュが一段楽して、とても忘れやすい時期の接種になります。
今年、年長という方は、忘れずに接種してくださいね。
接種期間中は無料ですが、これを過ぎると自費になりますよ!
子供の熱が下がらない!その5:川崎病
熱が続くけど、いまいち原因が分かっていないのがこの川崎病です。川崎病の症状として、
- 38℃以上の熱が5日以上続いている
- 全身に発疹が見られる
- 両目が充血する
- 唇が赤くなったり
- 舌にイチゴのようなブツブツが見られたりする
- 手足が腫れたり
- 手の平や足の裏が赤くなったりする
- 片方の首(リンパ)が腫れる
などがあります。これらの症状が4つ以上該当すれば川崎病と疑われます。
その場合は早めに病院に行くことをおススメします。
そしてこれらの他に高熱を引き起こす病として「おたふく風邪」などもあります。
特に今までにかかったことがない人はその症状も見過ごしがちになってしまいますので、注意しておきましょう!
【おたふく風邪】子供の症状は高熱だけじゃない!予防接種の効果は?
まとめ
いかがでしたか?
熱=風邪
といわけではないんですよね。
大人の場合は、自分の症状をきちんと伝えることができるし、採血など検査で熱の原因を突き止めることができますよね。
でも子供の場合、採血一つするのも一苦労ですし、先生によっては熱が続いて衰弱している子供にたくさんの検査をするのはかわいそうだからと、周囲で流行している病気から推測して治療する場合もあります。
これが正解ならすぐに熱も下がるのですが、そうでない場合もありますよね。我が子も、
「症状からしてたぶん肺炎でしょう。」
と診断されたときがありました。
レントゲンを撮るのは被曝も考えて必要ないし、症状と聴診器で診断されましたよ。
入院は必要ないけど、通院で点滴や抗生剤の服用を続けました。そして数日のうちに無事回復しました。
結局肺炎だったのかなんだか分かりませんが、治ればいいかっ!っていうのが私の考えでもあるので、先生もそのような治療だったようですよ。
人によっては大きな病院を紹介したりもしていますからね!
ちゃんとした先生なので安心してくださいね^^
子供の熱が続く場合はやはり病院で診察を受けるのが一番ですよね。
大人だと、風邪かなと様子をみますが、子供の場合そのまま重症化する場合も少なくありません。
紹介したように、熱が長引く病気は早期に治療をすれば一週間以上熱が続くことはほとんどないようです。
ただし、川崎病についてはきちんと治療が必要になります。
まずは、子供の平熱を知ることからはじめてくださいね。
高熱じゃないから安心ではなく、上がったり下がったりという場合も注意が必要です!
また、日常生活において子供がよく咳をすることがあります。
実は咳の裏側にはいろいろな病が隠れていることがあるので、「単なる風邪かな?」で済まさないようにしましょう。
しかも咳が止まらない時は要注意です!